<2023.2.7寄稿> 寄稿者 カッパ
1月14日から21日まで、駅前近隣商店街イベント「ベップせんべろ」が開催されました。
千円で気軽にはしご酒 各店舗自慢のメニューやドリンクで、お客様に街中を散策して頂き、新しいお店や料理を発掘し、コロナで寂しかった街に賑わいを取り戻そうとの趣旨です。
三枚綴りのチケットが販売されて、参加店38店舗(少ない~)。
参加要請があり、急遽カフェバーとして参加することになりました。
通常はエスプレッソにイタリアのモリナリ、魔女の酒、グラッパの一種類を選んで頂いて、カフェコレットとしてお出ししていますが、さて困りました。
普通のお酒は出したことがありません。
どうすればよいか、老舗の酒屋さんへ駆け込みました。老女将さんが、懇切丁寧に絵に描いて教えて下さいました。
お盆に3杯のおちょこの絵、一升瓶1,8ℓ*3本、
1、8ℓ÷60ml=30杯 50ml=36杯 40mℓ=45杯、取れるわよね。
どれにするか考えて、売値を決める。それを千円から引きなさい。
残りの半分で、おつまみを考えるのですよ! なるべく大きく見える酒杯を用意して!
圧倒されて戻りました。手持ちの酒器など、何とか数がありました。
中心のお酒は杵築ちえびじん「ラブピンク」 紅麹を使った本当にピンク色をした甘酒のような甘めのお酒。これをフランス製のグラスに入れます。
二本目はちえびじん一月限定の純米大吟醸「彗星おりがらみ生酒」 晴れの日にとあります。
三本目が決まりません。隣の鮨屋の若大将が、佐伯市の「花笑み純米酒」を推薦してくれました。これでお酒は揃いました。
古い輪島塗りの長角盆に、おちょこは左右に干支の絵付けの有田焼。中心にグラス。
これからが大変! つまみです。
一皿は白花豆を甘・辛二味に味付けし、金時人参を花形に切り添えます。
二皿目は10センチ花形器にリーフレタス、赤白かぶの酢漬け、肉ゴボウ巻き、玉こんにゃくの胡麻みそ添え、うずらの醤油漬け、キュウリとサラミ、鳥の甘煮、かぼすのピール。
割りばしを使わず、竹串ですむように作ります。味はともかく見た目かわいく出来上がりました。
自画自賛です! 14日イベント開始。開店時間13時~17時(建前)
最初にやってきたのは、大分で原木椎茸を作っているたいち君と、国東で七島藺(いぐさ)農業に携わるせいじ君、二人とも電車です。飲酒運転は厳禁です。
先ずは大福茶、京都で古くから伝わる習わしで、新年の始まりに無病息災を祈っていただきます。梅と昆布に煎り玄米にお茶を注ぎます。せんべろの開始!ラブピンクで乾杯!
彼らは他に何件かまわって戻ってきてまた一杯、ゆっくりビルの温泉に入り帰って行きました。
その間に、お店のインスタグラムを作ってくれました。ネットにないのは無いに等しいそうです。操作覚えます!
今回、予想に反して車の来客が多かったのです。紅茶やコーヒーにおつまみを出しました。
バラの和紅茶、ポットに花開く工芸茶、先に購入したガラスのポットとウオーマーが活躍します。
お昼間のチョイ飲みにと寄られた帰省中の方、千円は安いよとチケット二枚頂きました。
毎日のようにお友達を連れて来てくれた素敵な彼女、おつまみにおぜんざいにお雑煮にと、日替わりサービスです。皆さまお話が弾みます。
全国ニュースで、各地の温泉が出なくなったり温度が下がったりとあります。別府温泉も同じく湧出量が減ったり温度が下がったりの傾向を心配して、掘削が制限されてきています。
街の中の個人所有の温泉も、ほとんど出ないようです。私のビルの温泉は自噴の温泉でしたが、冬場出なくなりモーターを設置しました。モーターをかければとうとうと熱いお湯が出ます。入りたい方は30分前に。
イベント中に、原木椎茸のたいち君と東京中目黒の店ネパール人アディさんが来店しました。
最後に温泉を勧めたらプライベートなら入るとのこと、もちろん個室です。
鉄分の多い素晴らしい温泉だったと絶賛してかえっていきました。
やはり共同温泉は海外の方には敷居が高いのでしょう。これは売りにできそうね。
ところでイベントの結果どうだったかといいますと、仕入原価をクリアしました少し。
ノウハウを得たことと、急増したコロナにかからなかったことで良しとして下さい!