思うところ189.「職と住」 | 茅場町・八丁堀の賃貸事務所・賃貸オフィスのことならオフィスランディック株式会社

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  • 思うところ189.「職と住」




    <2025.2.14記>
    イーロン・マスク氏が以前より在宅勤務に批判的であったことは何らかの記事を目にして知っていた。その記事が私の目に留まったのは先進的ハイテク大企業のトップが働き方改革の一環でもある在宅勤務を全否定して出社勤務に拘るのを意外に思ったからである。第47代米国大統領に就任したドナルド・トランプ氏が設置した政府効率化省でマスク氏が共同委員長を務めることになってその考え方がより鮮明なものとなっている。まずは連邦政府職員のリモートワーク撤廃に着手するらしい。

    在宅勤務に関しての私の思うところは業界・業種毎に働き方は異なって然るべきであると年初のコラム№186(令和7年の謹賀新年)で申し上げた通り。時には同じ会社、同じ部署であってさえも働き方は異なる方がむしろ自然なことだと思っている。要するに役割に即した効率の良い仕事をすることが重要なのであって在宅勤務の是非はどうでも良いと考えている。(そもそも政治家が民間企業の経営方針まで過度に口出しすべきではない。)それが合理的な職業もあれば不向きな職業もあるのだから。マスク氏の考え方に同調するつもりなど毛頭無いが私自身も予期せぬ来社や突発的な訪問・商談に備えて出社勤務を基本としている。工事関係者なら言うまでもなく勤務地は現場。仮に現場に向おうとする大工を引き留めて唐突に在宅勤務を命じる経営者がいたら笑い話になってしまうだろう。幹部は在宅勤務に甘んじることなく出社すべきとの硬派な考え方も概ね間違ったものではないと思う。その一方で一般社員に無駄な通勤苦を与えることは労働力の浪費・損失に他ならないとの考え方も十分に理解できる。在宅勤務の比率を多くしても業務に支障の無い会社なら、通勤交通費は疎か、事務所を縮小移転して賃料や光熱費までもが削減できる。当社の例を挙げるとすれば不動産広告の素材(間取図や平面図等)作成業務である。パソコンさえあれば出勤せずとも職務を全うすることが可能だ。現に当社の広告素材(間取図等)の作成は結婚退職した元社員が育児の傍ら今も自宅で請負ってくれている。

    参考意見に過ぎないが、出社勤務が大前提の若手(特に独身者)には職住接近型のお住まいをご提案したい。片道30分と1時間の通勤の違いは往復で考えると1日で1時間差、1年間なら365時間差、日数に換算すると15.2日もの余裕時間(自分の為の時間)を生み出せるということである。通勤時間が全くの無駄になるとまでは思わないが時短によって肉体的・精神的疲労が軽減できれば何かと頑張りが効くから通勤苦に喘ぐ同僚に比べて自ずと仕事の質が向上する可能性がある。何も「もっと働いたら?」などと理不尽なことを言っているのではない。早く退社できれば趣味やスポーツ、習い事などにも力を入れてプライベートを充実させることができる。勤務地が都心部にある人は居宅面積を多少我慢する必要があるかもしれないが独身時代は時間の使い方をより大切にした方が良いと思うのである。反対に在宅勤務が前提なら独身であろうが無かろうが住まいの距離など気にする必要は無い。いっそのこと緑に囲まれた風光明媚なリゾート地で仕事したって良いと思う。検索エリアさえ限定されなければ、広さ・仕様・眺望・日照・環境等、多項目に拘ったとしても割安な賃料・価格帯の住まいが見つかるはずだ。

    つい最近、転職を機に都心を離れ、随分遠方へ引越していった青年がいる。あまりにも理解し難い通勤ルート(door-to-doorで2時間超!)に思われたので退去の理由を尋ねてみた。まず都心に住んでいた理由だが、それまで派遣登録していた会社は一都三県、短期間の内に目まぐるしく勤務地(派遣先)が変わるから何かを我慢してでも何処へでも通い易い中心地(=都心)に住まわねばならない必要があったそうだ。ところがこの度の転職で仕事の殆どが在宅勤務になるとのこと。ならば、「交通利便性など一切気にせずに緑多く静かな住環境を最優先したい。念願の広くて安い家に住むことができる!その方が幸せだ。」と考え方を改めたそうだ。彼の職業はSE(Systems engineer)である。なるほど!(スキルさえあれば何処でも仕事できる)と思った。

    私はコラム№9(家)で家選びは十人十色で良いと申し上げた。また、当社の営業エリアでは迷い過ぎると手頃な賃貸の人気物件はすぐ決まってしまう傾向があるとコラム№95(幻の物件)でご忠告もした。東京都中央区に絞って売買物件をお探しなら当社のホームページのコンテンツ「マンションカタログ」で比較検証してみてはどうだろう。賃貸物件と謂えども過ぎたる二股三股の申し込みは信用を失うからご注意を。願わくは長期案件(成約までの遠回り)となったり、短期解約の元凶ともなる過ぎたる高値挑戦を避けて入居者と長期的かつ円満な関係(Win-Win)が築けるよう、貸主様におかれましては適正なる相場を重んじて頂けると幸いである。

    来月中旬には桜が咲き始めることだろう。我が国では桜の開花は春を象徴するものであり、入学、就職、転勤に伴う住替えのトップシーズン到来を我々に告げる。いつの日か読者の皆様とお住まい探しでもご縁がありますように。私は売買取引であれ、賃貸取引であれ、縁結びの良き仲人(なこうど)でありたいと思っている。


このコラム欄の筆者

齋藤 裕 (昭和39年9月生まれ 静岡県出身)

オフィスランディックは中央区を中心とした住居・事務所・店舗の賃貸仲介をはじめ、管理、売買、リノベーションなど幅広く不動産サービスを提供しております。

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